最近なにかと手一杯だったのでまとめて書いちゃえ。
14日 火曜日・昼
かねてから興味津々だった隣町(…といっても60キロくらい離れている)の酪農家さん(Sさん)に会いに行く。
突撃訪問だったのに、快く受け入れてくださってとてもうれしかった。
そこの牛舎はとっっってもキレイで(ご本人いわく、そうでもないとのことだったが、私がお世話になっている酪農家さんのところと比べると天と地ほど差がある)、一頭一頭名前もつけられていて(普通は番号だけ)、牛たちは幸せそうだった。
子牛たちのコーナー(本当の名称がわからない)に、ホルスタインなのに白黒ではなく白茶の子がいた。

超〜〜〜〜かわいい!
なにがかわいいって…顔がかわいい!
毛もふさふさしていてかわいい!
びくびくしていて近寄ってきてくれないけどかわいい!
この子たちも、きれいな子牛たちのコーナーにみんな一緒に入れられていて、幸せそうだった。
牛が幸せかどうかなんて私の勝手な思い込みでしかない。
でも、どれだけ牛が好きなのかどうか、どれだけ清潔にしてあげているのかどうか、どれだけ情報の発受信をしているのかどうか、どうして酪農業をやっているのか。
そういうことである程度は判断できると思う。
北海道に来る前にイメージしていた理想の酪農家の姿が、そのSさんにはあった。
逆に言えば、今私がお世話になっている酪農家さんは違ったということだ。
酪農家だってどこも独立した会社のようなもので、人それぞれみんな違ってあたりまえだ。
それを比べることは必要ないし、意味もないだろう。
でも「理想」を見てしまった後に、「現実」を直視するのはなかなか大変だ。
ここもやはり、両方を見れたことに感謝するべきなのかな。
14日 火曜日・夜
実家ではよく、留守の間にご近所の方がお土産などをドアノブにかけていってくれてた…なんてことがよくあった。
しかーーし、ここではそれさえも規模が違う!
この日、牛舎作業を終えて酪農家さんのお宅の玄関に行ってみたら、大きな木箱(100×50×15cmくらい)がひとつ。
作業服を脱いで帰ろうとしたら、奥さんが「イカ料理できる!?」とのこと。
再び玄関に行ってみたら、なんとその木箱の中には、獲れたてのイカとホッケ(ロウソクホッケという小さいやつ)とカレイがぎっっっちり詰め込まれていた。
いくら寒いとはいえ、ナマモノが玄関前に置かれているとは!
結局、イカ5ハイとホッケ5匹をもらって帰る。
新鮮だったので、身もハラワタもとてもキレイだった。
夜中までかかって下処理をし、イカはほとんどお隣のイカ好きお姉さんに差し上げる。
残りのはハラワタとともに塩辛にし、イカスミは次の日にパスタにした。
ホッケはうろこを取るファイトが萎えたので、頭とハラワタを取っただけで冷凍庫にぶっこむ。
全身と部屋中が生臭い…。
全部着替えたけど、手のにおいが消えないよ〜〜〜。
この日はちょうど生ごみの日だったので、次の生ごみの日まで大量のイカゴミ、ホッケゴミが3日間も家に置かれることになった(この家にはベランダがない)。
これがまた…パンチのきいた…かほりがしたんだな…。
15日 水曜日・夜
前日のイカスミでパスタを作って食していたら、母から電話。
「地震あったの!!??」
…はい??
なんのことやら。
「NHKで津波警報って出ているよ!」
…つなみぃ??
なんじゃそりゃ?
確かにオホーツク海側は2mと、一番高い予想で出ている。
しかし、この家は海から400mほど離れていて、しかも2階の部屋だ。
まぁ大丈夫でしょーなんて思っていると、道外の友人から続々と「大丈夫!?」メールが送られてくる。
ここまでくると、さすがに怖くなってくる。
そういえば高台じゃないな…とか、
避難するとしたらいったん海寄りの国道に出なきゃいけないな…とか、
逃げるならパソコン持って行きたいな…とか。
しかし、窓を開けてもサイレンのひとつもきこえないし、津波到達予想時刻になってもいっこうにTVの中継画面には何も映らない。
洗濯物も洗い物も内職もほったらかしでTV見ていたのになんのこっちゃい!
次の日も朝早くから仕事だし…というわけで、寝てしまった。
結局2、30cmのが来ただけだったみたいね。
もーーー!脅かしやがって!
心配してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
津波のばかーーー!