(唐突?だって書き切れないんだもん)
カキで有名な、ある町に住むためだ。
(バレバレ?)
その行程は8時間。
(東京から出たら関西を越えるぞ!)
北海道の広さが身にしみる。
(そりゃもう痛いほど)
午後11時。
(眠いし何も見えないぞ!)
私は小さな車に家財道具をみっちり詰め込んで出発した。
(物が多くてえらいこっちゃ)
午前2時30分。
(ナチュラルハイの時間だ)
美幌峠の道の駅に到着。
(予定より早いし)
この美幌峠は有名な景勝地で、観光シーズンは大変にぎわう。
(駐車場がみっちみちだって)
ただし、今はまだ道路はアイスバーンに覆われており、恐怖の峠道と化している。
(こんなところにこんな時間に来るやついねーよ…)
もちろん、スタッドレスタイヤでないと、進入禁止である。
(北海道のレンタカーはタダでつけてくれる)
この日も、もうすぐゴールデンウィークだというのに地面は氷で覆われていた。
(そらもうスケートリンクそのもの)
激しい風が吹きつけ、外に出れば立っていることもままならない。
(マジで帆掛け舟みたいに風だけで前に進めるし)
しかも道の駅なのにトイレが見つからない!
(自動ドアが凍り付いていたし)
この場所で明るくなるのを待つつもりでいたが、断念。
(無謀でした)
10キロほど引き返して、美幌峠に一番近いコンビニでトイレを借り、休憩することにした。
(車ん中狭くって寝られたもんゃないけど)
午前4時。
東の空が濃い青に染まるころ、コンビニを出発。
(お邪魔しました)
峠までの道は、闇に覆われていたときとは全く違う表情に見えた。
(想像のほうがよかったかも)
夜が明けてもあいかわらずの強風で、車のドアが開かないほどであった。
(つうか一回あけたら閉められないし)
先ほどの道の駅の近くには、外でシャッターチャンスを待っているらしきおじさんが一人。
(根性あるね)
他には誰もいない。
(そらそだな)
私は頂上から数100メートル下ったあたりで車の窓から屈斜路湖を撮影。
(ちょこっとだけ朝焼けだ)

外に出れば、強風とガチガチの氷で、転倒する危険を感じたからである。
(さっきのおじさんは、三脚が風で倒れていたぞ)
数枚撮ってそそくさと退散。
(だって寒いし眠いんだもん)
その後は道路に飛び出してくる鹿をよけながら摩周湖を目指す。
(しかし、鹿と猫はなぜあんなにもテンパるのか)
しかし冬季通行止めで展望台まで行けない。
(この日が開通日だったが、早朝すぎてまだなのだ)
しかたないので反対側の道から行くも、展望台はやはりがちがちのアイスバーンな上、強風が吹き荒れていた。
(車から出る気になれんがな!)
せっかくの霧なし摩周湖だったが、恐怖に負けて退散。
(まじで怖かったんだもん)
朝6時。
(もう眠さの限界)
摩周温泉の道の駅で休憩。
(もちろん店という店は開いていない)
せっかくの温泉地だが、足湯すらせずに車の中で寝る。
(居眠りで事故だけは避けたい)
朝7時。
(お腹減った)
目的地に向けて再出発。
(寝足りない)
オホーツク海側とは全く違う景観の中、快適にドライブ。
(でも睡魔が襲ってくる)
朝8時。
(予定より早いがな!)
無事生きて目的地に到着。
(マジで眠気は危険…もう絶対にしない)
で、今。
この町も4日目。
明日からは、なんと!
…また牛仕事。