実家は桜も終わって、緑モリモリだったのに、A町はまだ雪が残っていたなぁ…。
美幌峠はガリンガリンに凍結していたし。
…あ、これ書いたわ。
一軒目の農家さんは、例の搾乳ロボット×3のおかげで、搾乳ナシ。
毎日毎日、大量のこっこ(子牛)にまみれて掃除をしていた。
私が配合給餌係りだったので、牛舎に入るやいなや、うおーぎゃおーめえー鳴かれていた。
(私にはこっこの泣き声がこう聴こえる)
それにしても、まだ生まれて2ヶ月くらいで、全〜〜部同じように育てられてきたのに、性格の個性がとっても強い。
ケージ(っていうのかな?)の中に入ったとたんに、すみっこ(狭いんだけどね)に飛んで逃げるこっこもいれば、愛想良く近寄って来ては、べーろべろなめて離れないこっこもいる。
中には、頭突きして攻撃してくるやつさえいる。
こうなるともう、遺伝子レベルの話よね。
ま、これがまだ2、3ヶ月のちっこいこっこ(なんだか響きがいいぞ、ちっこいこっこ)だったらいいんだけど、それ以上大きくなってしまうと、パワーもスピードも上がって、逃げられ、なめられ、頭突きされる方も大変なダメージである。
下手すれば蹴られるし、足を踏まれるし、吹っ飛ぶ。
しかも狭いケージの中に3頭入っていて、それがダッシュでぐるぐる周っているもんだから、ちっとも掃除がはかどらない。
…ま、それが楽しくもあったんだけどね。
思えばこの頃が一番、牛になめられた気がする。
農家さんも一切牛に怒鳴ったり殴ったりしない人だったので、親牛になってもみんななつっこいし、落ち着いていた。
ロボット搾乳だから、自分が好きなときに絞られに行けばいいわけで、「人間が来たから行こう」なんて考えはさらさらない牛たちであった。
だだっ広いフリーストール牛舎の中で、大量の牛がうろうろしている中で掃除をしていると、ふと回りを見渡すとみわたす限りひたすら白黒の洪水で、しかもその白黒がゆらゆらとうごめいているものだから、私はしばしばおぼれたような気分になった。
牛の鼻先の周りがぷよぷよしていて、触ると気持ちがいいということに気が付いたのも、この頃であった。
さすがにこれは、いくら人懐っこいとはいえ、嫌がる牛が多かった。
それでも、何頭かは触っても平気な牛がいて、探し出してはしょっちゅうもみもみしていた。
搾乳がないうえに、全ての作業を一人でまかされていたものだから、つい時間を気にせずに遊んでしまっていた。
急いでやれば1時間半や2時間で終わる作業を、3時間近くかけてやっていたこともあった。
それでも他の実習生仲間に比べて、朝は誰よりも遅く出勤し、夜は誰よりも早く終わっていた。
日も長い頃だったので、晩の作業が終わってから、夕日の写真を撮りに行ったり、映画館にレイトショーを見に行ったりしていた。
思えば大変贅沢な日々であった。

この鼻の周りが気持ちいいんだって〜〜。
モデル:I牧場のジャージー若牛ちゃん
久しぶりに更新されてるーと喜んだのもつかの間もう実家のほうに戻られているのですね〜。
また北海道に牛飼いしに来て下さいね〜。
ジャージー可愛いですね〜。
ごぶさたしちゃいました。
そうなんです、戻ってしまいました…。
もっとふらふら遊びたかったのですが、意外とせかせか帰ってきてしまいました。
すでにかなり牛がこいしいです…。
もう北海道は私の庭のようなものなので、ちょくちょく遊びに行きたいと思っています!