2007年09月06日

べしょべしょの関東から

実家に帰ってきて以来、あまりの暑さと湿気で全てのやる気がとろけてしまった。
覚悟していたとはいえ、北海道の涼しさにしっかり順応してしまった身には、大変キツイ。

もうミャンミャンゼミうるひゃい!

思い出し日記を書こうとすると、なんだかとても、懐かしくなってくる。
帰ってきてまだ3日しかたっていないのにねぇ。
ぼーーーっとネットをながめていると、ついつい「酪農実習」で検索をかけていたりして。

夏のパーラーは暑い!とか、
冬は暗くて寒い!とか、
買い物ができん!とか、
なんでもかんでも遠い!とか、
もろもろのちっこい不満って、少し離れると全部忘れてしまうものなのね。

まいや、思い出し思い出し。

A町2件目の農家さんは、アブレストパーラーだった。
パーラーではあるが、1頭ずつ出し入れができるので、つなぎ牛舎での搾乳の感覚に近い。
牛が入るところと人間との段差は15センチくらいだったので、作業体制もつなぎ搾乳に近い。

最初は、いちいちしゃがまなければならないのがキツかったが、まぁそこはスクワットだと思ってがまん。
1頭1頭と濃密に触れ合えるので、牛の個性が分かって結構楽しい。

自分からさっさと搾乳スペースに来る牛。
「おいで」と言うと、ちゃんと反応して来る牛。
まだあいていないのに、入りたくて待機スペースをうろうろうろうろする牛。
絶っっっっ対に自分から入ってこようとはせず、すみっこでそっぽ向いて固まっている牛。
搾乳中にヒマなのか、あっちこっちいたずらしちゃう牛。
(ティッシュを引き出しまくっていたり、出口のボタンを押して勝手に出て行っちゃったり)
人間好きな牛。
ケンカ好きな牛。
はじっこの搾乳スペースが嫌いな牛。
後ろ足までの距離の目測を誤って、段差を踏み外す牛。
パーラーから出ていく道を逆走しちゃう牛。
(牛1頭ぶんの幅しかないのに)
あいているのに、通過しちゃう牛。

こんな牛たちを観察しているのが楽しかった。
搾乳中は、人と話している時間よりも、牛にツッコミを入れている時間のほうが確実に多かった。

相変わらず私は、鼻先をもみもみしたり、目の上をかいてあげたり、首のたるんでいる皮をびらびらさせて遊んでいた。
遊びすぎて、ミルカーが終わっているのを見落としちゃったりして…。

よくよく考えると、腰の高さが私の身長とそうかわらない動物相手に、いじくりまわしたり、言う事きかせたりしてたって……。
すごいじゃん私。
仕事をしているときは特に感じなかったが、牛のいない世界に戻ってきてしまうと、しみじみ感じる。

脱走した牛をみつけても、「ありゃま」って思うくらいで別に動じなかったが、今牛がうろついていたら、ぶったまげるだろうなぁ。
距離ってのは、大切なのね。

PICT6323.jpg
モデル:共働学舎のブラウンスイスちゃん
posted by ヨーコ at 15:06| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月05日

さて、どんどん思いだしていこう

A町に始めてきた日は、まだ春かじりかけの4月後半。
実家は桜も終わって、緑モリモリだったのに、A町はまだ雪が残っていたなぁ…。
美幌峠はガリンガリンに凍結していたし。

…あ、これ書いたわ。

一軒目の農家さんは、例の搾乳ロボット×3のおかげで、搾乳ナシ。
毎日毎日、大量のこっこ(子牛)にまみれて掃除をしていた。
私が配合給餌係りだったので、牛舎に入るやいなや、うおーぎゃおーめえー鳴かれていた。
(私にはこっこの泣き声がこう聴こえる)

それにしても、まだ生まれて2ヶ月くらいで、全〜〜部同じように育てられてきたのに、性格の個性がとっても強い。
ケージ(っていうのかな?)の中に入ったとたんに、すみっこ(狭いんだけどね)に飛んで逃げるこっこもいれば、愛想良く近寄って来ては、べーろべろなめて離れないこっこもいる。
中には、頭突きして攻撃してくるやつさえいる。
こうなるともう、遺伝子レベルの話よね。

ま、これがまだ2、3ヶ月のちっこいこっこ(なんだか響きがいいぞ、ちっこいこっこ)だったらいいんだけど、それ以上大きくなってしまうと、パワーもスピードも上がって、逃げられ、なめられ、頭突きされる方も大変なダメージである。
下手すれば蹴られるし、足を踏まれるし、吹っ飛ぶ。

しかも狭いケージの中に3頭入っていて、それがダッシュでぐるぐる周っているもんだから、ちっとも掃除がはかどらない。

…ま、それが楽しくもあったんだけどね。

思えばこの頃が一番、牛になめられた気がする。
農家さんも一切牛に怒鳴ったり殴ったりしない人だったので、親牛になってもみんななつっこいし、落ち着いていた。
ロボット搾乳だから、自分が好きなときに絞られに行けばいいわけで、「人間が来たから行こう」なんて考えはさらさらない牛たちであった。

だだっ広いフリーストール牛舎の中で、大量の牛がうろうろしている中で掃除をしていると、ふと回りを見渡すとみわたす限りひたすら白黒の洪水で、しかもその白黒がゆらゆらとうごめいているものだから、私はしばしばおぼれたような気分になった。

牛の鼻先の周りがぷよぷよしていて、触ると気持ちがいいということに気が付いたのも、この頃であった。
さすがにこれは、いくら人懐っこいとはいえ、嫌がる牛が多かった。
それでも、何頭かは触っても平気な牛がいて、探し出してはしょっちゅうもみもみしていた。

搾乳がないうえに、全ての作業を一人でまかされていたものだから、つい時間を気にせずに遊んでしまっていた。
急いでやれば1時間半や2時間で終わる作業を、3時間近くかけてやっていたこともあった。

それでも他の実習生仲間に比べて、朝は誰よりも遅く出勤し、夜は誰よりも早く終わっていた。
日も長い頃だったので、晩の作業が終わってから、夕日の写真を撮りに行ったり、映画館にレイトショーを見に行ったりしていた。

思えば大変贅沢な日々であった。

PICT6077.jpg
この鼻の周りが気持ちいいんだって〜〜。
モデル:I牧場のジャージー若牛ちゃん
posted by ヨーコ at 10:31| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

ただいま。

電波が無くなり、パソコンの電池ももたなく、ネット難民となってしまってから早や4ヶ月。
今年の夏は北海道で、みっちり太陽を浴びた。
雨にも打たれた。
霧にもとりまかられた。

農家さんは2件周り、牛をいじくり続け、
体重は3キロ増えて、車は1万5000キロを走った。

牡蠣も食べた。
ホタテもサンマもカレイもイクラも食べた。
牛乳も、いっぱいもらった。
とうきびも、かぼちゃも、トマトも、お米も。
私はすでに、北海道産のものでできているな。

そしてついに、9月3日に、実家に戻ってきた。
ネットがつながる喜びをかみしめて、パソコンに向かっている。

久しぶりの関東は、とにかく暑い。
それでもピークに比べれば、だいぶ涼しくなったそうなのだが、充分暑い。
暑さの質が、北海道とは違う。
空気がねっちょりしている。
朝晩もねっちょりしている。
唯一の救いは、家が風通しがいいということだ。
北海道の家は、冬の寒さ対策のために、風通しが悪くなっていた。
短い夏のために、通気性を考えるなんてことはできないのだろう。

実家の周りはけっこう緑が多いが、さすがに牛はいない。
毎日毎日牛を相手に仕事をしてきたのに、さらに放牧している牛を見てははしゃぎ、友達とは牛のことばかり話し、牛グッズに大興奮していた身には、さみしい限りである。
パソコンの壁紙を牛の写真にしちゃえ。
(今までは北海道地図だった)

この4ヶ月、あったことを思い出しながら書いていこうっと♪
楽しかったことと、しんどかったこと(北海道弁では「こわかったこと」か?)の量を比べたら、そりゃぁしんどかったことのほうが多いんだけど、過ぎてしまえば楽しかったことしか思い出さないもんだ。
人間ってのは、うまくできている。

ついでにまたタイトルも変えちゃえ!
長ったらしいけど、本音。
「またいつか牛をながめて暮らしたい!〜北海道酪農実習思い出し体験記〜」
再び、よろしくさん。
posted by ヨーコ at 23:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月08日

車の中からこんばんは

ふと思いついたことだし、
もう一ヶ月以上ほったらかしだったことだし、
言い訳でも書いちゃえ。

この町に来て2ヶ月以上たったわけだが、実は家でインターネットができない。
ウィ○コムのAIR ○DGEを使っているのだが、家まで電波が来ていないのだ。
前の町よりずーーーーーっと栄えた町なのに…。
まったくもぅ。

てなわけで、しかたなく電波のある市街地まで行って(5キロほど)、車の中でさびしくネットをしているわけだ。

それでも最初のころは、毎日仕事後に電波が来ているスーパーの駐車場まで行っていたのだが、
それはもう…
三日坊主の化身であるワタクシが…
そうそう長く続くわけもなく…
…だめねぇ。

で、ここ最近はというと、
この町で2件目の農家さんでの仕事がスタートし、ぼちぼちやっている。
前回は搾乳ロボット君がいたので、搾乳ナシの酪農実習という不思議なパターンになってしまっていたが、
今回はばっちり搾乳アリだ。
つうか、搾乳だけだ。

フリーストール、アブレストパーラー(って名前だっけな?一頭ずつ枠に入れて絞れるスタイル:つなぎに近い)で100頭ちょい。
牛のなつっこさは普通レベル。
(ちなみに前回の農家さんは超ハイレベルのなつっこさだ)
放牧ナシ。

あぁぁぁ…
この放牧のことにしても、
実習生の意義にしても、
景色とか、町とか、今後のこととか、
いろいろ思うことがあるのだけれど、パソコンの電池がもうあまり無い!

これだからやんなっちゃうのよ〜
がんばってエリア拡大してちょうだいウィ○コム!
posted by ヨーコ at 20:21| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月05日

春眠不覚暁

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posted by ヨーコ at 19:05| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

発想の転換

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posted by ヨーコ at 19:04| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月26日

もしかしたら私は変温動物

気がつきゃもうすぐ6月で、気分的には夏。
サクラも咲いて、散りかけで、気分的には夏。

気分的には夏だから、つなぎの下はTシャツ一枚。
気分的には夏だから、換気のためにも窓はちょびっとだけ開けっ放し。

それがどうしたこどだ!!
寒いではないか!
最高気温7度ってどうよ!
関東の真冬並みよ!

めっちゃ暑かったりめっちゃ寒かったり、
晴れたり雨ったり、
高気圧低気圧で、
体がついていかない…。

それでも毎日仕事が短くてヒマだから、
写真を撮りに出かける毎日。
この地方はあっちこっちに湿原があるから、
撮影ポイント探しドライブに行く毎日。

だーけーど、
湿原、まだまだ茶色の枯野原。
ちっちゃーい花しか咲いていないし。
でもミズバショウの時季は終わっちゃったし。
ラムサール条約に入っている湿原なのにこんな看板立っているし。
PICT4634.jpg

すんません。
手がかじかんでうまくキーボードがうてないほどなので、
テンション下がり気味。

むぅぅ。
これではイカン。
…といいつつも、寒くてお布団から出られん。
いつの時季の話をしてるんじゃ私ぁ…。

早く暖かくならないかなぁ…ほどほどに。
posted by ヨーコ at 19:22| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月10日

馬に乗って鹿の話 

いや、謎かけではない。
本当に、空き時間に馬に乗ってきた。
人生初の乗馬は、町内にある乗馬クラブのおとなしいおばちゃん馬。
「こっちに行きたいよ〜」って、手綱を引くと、ちゃーんと方向を変えてくれる。
なんてかわいいやつなんだ!

調子に乗って乗りまくっていたので、写真なし。
ちゃんと撮っておけばよかった。

その後、乗馬クラブに来ていたどっかのおじさんに、ギョウジャニンニク(山菜・本州では絶滅危惧種・北海道には生えまくり)採りに連れて行ってもらう。

CA320231.jpg
そこで見つけた、大地に還った鹿の痕跡。
土から生えた草を食べて、死んで、土に還る。
本質だけど、人間には難しい、理想の生き様だ。
posted by ヨーコ at 19:54| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月08日

牛仕事なんだからなつっこい牛の話

今お世話になっている農家さんは、フリーストール牛舎だ。
広〜い牛舎の中で、100頭くらいの親牛たちが自由にうろうろしている。
牛たちはつながれていないわけだから、なにをしようが自由。
私はそこの中に入って、一段高くなってマットが敷かれている牛たちのベッドを掃除するわけだ。

で、ここの牛たち、異様に人間に愛想がいい。
近くに寄っても嫌がらないし、油断しているとヤジ牛たちにかこまれてしまう。
そして、サイレージ(餌)まみれの顔で、あちこちべ〜ろべろなめられてしまう。
いいかげん、私もそんなことには慣れてしまって、牛の好きなようにさせている。
服をかじられようが、前に立ちはだかられようが、仕事の手は休めない。

ところがその中で、やたら私の後をどこまでもついてきて、なめまくる牛がいる。
しばらくは好きなようにさせていたが、いいかげんうっとおしい。
つなぎもよだれでべっちょりだ。
ある日、あごの下をなでてやったら(たまに気持ちよさそうにする牛がいる)、さらに気に入られてしまったのだろうか、顔をすりすりしてくるようになってしまった。
このすりすり、牛にとっちゃぁ大したことはないのかもしれんが、人間にとっては大ダメージだ。
かなり痛いし、下手すれば、ふっとんでしまう。

これでは危険なので、なんとかせにゃいかん。
でも、牛に「ダメ」って言ったって通じないし、行動学なんぞ知らない。
仕方ないから、牛の顔を手で押さえて「拒否」のポーズをすること10数秒。
ふー…とため息をつかれて、牛はストップした。
それ以後、後をつけてくる気配はない。

これは…成功か?
牛のストレスになっていないといいんだけど…。

いや、でも明日まで覚えているのか?
なんだかちょっと不安だ。
posted by ヨーコ at 21:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月05日

牛仕事なのに牛の写真はナシ

PICT4091.jpg
ツルさんはまるまるむし。
今日も仕事がさっさと終わってしまったので、ツルさん撮影。
ツルさん、頭の赤さがまぶしいぜい。
カラスは近寄るとソッコーで逃げてしまうのに、ツルさんはのんびり遠ざかるだけで、飛び立ったりはしない。
ツルさんは堂々としたもんだ。

PICT4138.jpg
ツルさんは風に乗るようにぴょんぴょん飛び跳ねている。
そしてツルさんはだんだん遠ざかる。

PICT4174.jpg

夕方、ツルさんは、また道路の近くまで戻ってきていた。
うん、ツルさん完璧なポーズ。
J○Lにでも売りつけたいツルさん写真だ。
あ、今はトレードマークじゃないんだっけ、ツルさん。
posted by ヨーコ at 19:00| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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