2007年05月04日

なんでこの町にきたかという説明はさておき、近況報告

新しい農家さんちには、スゴイやつがいる。
かしこくて、働き者で、文句も言わず、お腹もすかず、う○こもせず、
雪にも夏の暑さにもまけず、1日22時間働くという恐ろしいやつだ。

サウイウモノニ
ワタシハナリタイ

いや、なりたくない。

その名もRMS。
ロボット・ミルキング・ソリューション。
つまりは搾乳ロボットね。

牛一頭がすっぽり入る枠に、搾乳機とエサが出てくるところがある。
牛が「あー乳張ってきたー搾ってー」と、
その枠の中に自ら入ってきて、
同時に機械が自動的に牛の乳を探し当てて、搾乳機をつける。
洗浄も、搾乳も、ディッピング(消毒)も、全部機械が自動でやる。
人間、やることなし。
いや、ちっとはあるけど、農家さん一人で充分。
私、やることなし。

掃除と給餌だけしたら、さっさと帰ってよし。
普通の半分の時間で仕事が終わってしまう。

うーん暇だ。
ものすごい贅沢な話だが、暇だ。

つうわけで、仕事後に農家さんのデントコーンの畑にきているこんなものを撮影。

tantyou1.jpg.jpg

tantyou2.jpg.jpg

さすが、某湿原が近いだけある。
とっても神々しいイメージの彼らだったが、カラスと一緒にうろついているなんて…。
だいぶ俗っぽく思えてきたぞ。
posted by ヨーコ at 19:01| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月30日

全ての出来事は唐突に

これから私はオホーツク海沿いの町を出て、太平洋沿いの町に向かう。
(唐突?だって書き切れないんだもん)
カキで有名な、ある町に住むためだ。
(バレバレ?)
その行程は8時間。
(東京から出たら関西を越えるぞ!)
北海道の広さが身にしみる。
(そりゃもう痛いほど)

午後11時。
(眠いし何も見えないぞ!)
私は小さな車に家財道具をみっちり詰め込んで出発した。
(物が多くてえらいこっちゃ)

午前2時30分。
(ナチュラルハイの時間だ)
美幌峠の道の駅に到着。
(予定より早いし)
この美幌峠は有名な景勝地で、観光シーズンは大変にぎわう。
(駐車場がみっちみちだって)
ただし、今はまだ道路はアイスバーンに覆われており、恐怖の峠道と化している。
(こんなところにこんな時間に来るやついねーよ…)
もちろん、スタッドレスタイヤでないと、進入禁止である。
(北海道のレンタカーはタダでつけてくれる)
この日も、もうすぐゴールデンウィークだというのに地面は氷で覆われていた。
(そらもうスケートリンクそのもの)
激しい風が吹きつけ、外に出れば立っていることもままならない。
(マジで帆掛け舟みたいに風だけで前に進めるし)
しかも道の駅なのにトイレが見つからない!
(自動ドアが凍り付いていたし)
この場所で明るくなるのを待つつもりでいたが、断念。
(無謀でした)
10キロほど引き返して、美幌峠に一番近いコンビニでトイレを借り、休憩することにした。
(車ん中狭くって寝られたもんゃないけど)
午前4時。
東の空が濃い青に染まるころ、コンビニを出発。
(お邪魔しました)
峠までの道は、闇に覆われていたときとは全く違う表情に見えた。
(想像のほうがよかったかも)
夜が明けてもあいかわらずの強風で、車のドアが開かないほどであった。
(つうか一回あけたら閉められないし)
先ほどの道の駅の近くには、外でシャッターチャンスを待っているらしきおじさんが一人。
(根性あるね)
他には誰もいない。
(そらそだな)
私は頂上から数100メートル下ったあたりで車の窓から屈斜路湖を撮影。
(ちょこっとだけ朝焼けだ)

PICT4041.jpg

外に出れば、強風とガチガチの氷で、転倒する危険を感じたからである。
(さっきのおじさんは、三脚が風で倒れていたぞ)
数枚撮ってそそくさと退散。
(だって寒いし眠いんだもん)

その後は道路に飛び出してくる鹿をよけながら摩周湖を目指す。
(しかし、鹿と猫はなぜあんなにもテンパるのか)
しかし冬季通行止めで展望台まで行けない。
(この日が開通日だったが、早朝すぎてまだなのだ)
しかたないので反対側の道から行くも、展望台はやはりがちがちのアイスバーンな上、強風が吹き荒れていた。
(車から出る気になれんがな!)
せっかくの霧なし摩周湖だったが、恐怖に負けて退散。
(まじで怖かったんだもん)

朝6時。
(もう眠さの限界)
摩周温泉の道の駅で休憩。
(もちろん店という店は開いていない)
せっかくの温泉地だが、足湯すらせずに車の中で寝る。
(居眠りで事故だけは避けたい)

朝7時。
(お腹減った)
目的地に向けて再出発。
(寝足りない)
オホーツク海側とは全く違う景観の中、快適にドライブ。
(でも睡魔が襲ってくる)

朝8時。
(予定より早いがな!)
無事生きて目的地に到着。
(マジで眠気は危険…もう絶対にしない)

で、今。
この町も4日目。
明日からは、なんと!


…また牛仕事。
posted by ヨーコ at 14:05| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月06日

さくらがみたい

さくらがみたい
さくらがみたい

あまりにみたくてみたくて
かなしくなるくらい
みたい

ずっと山のあるところにいた
ずっと木のあるところにいた
鳥の声がして
湿ったぬるい風と
まだ冷たい風が混ざって
さくらがさく

この北の地は
まだまだ咲かない
さくらの木も
あまりない

みたいみたいみたい
でもまだ帰らない
帰るころにはもうさいていない

だから
北に戻ろう
戻って
さくらをみよう

さくらをみるために
戻ってこよう
posted by ヨーコ at 21:00| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月01日

大陸への旅立ち

今お世話になっている農家さんには、中国から来た研修生の女の子がいた。
今日は、その子の仕事納めの日。
明日の早朝、中国へと帰っていく。

くるくるとよく働き、日本人の私にも聞き取れない農家さんの指示をしっかり聞いて従っていた。
あんな遠くから来て、言葉の壁もあるのに、1年間も農家さんに住み込んで、外出もほとんどしないで、1日も休まないで、気を利かせて、しっかり自分を成長させて帰っていく。

はっきりいって私の役立たずぶりを、ばっちり際立たせてくれていた。
本っっっ当〜〜〜に、えらいなぁ。

最後に手紙を送るために中国の住所を聞いたとき、ついでに私の名前の中国読みを教えてもらった。

zhuo zhuo mu yang zi

カタカナでは……表せない……。
posted by ヨーコ at 01:46| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

輝く結晶の中で

PICT3681.jpg

いつも夕日を待っている。
赤い光の中を牛が歩いていって、
長い影が雪に落ちているという、
写真が撮りたかった。

でも、なかなかいい夕日がでないし、
出ても牛が歩いていないし、
歩いていても太陽が高くって長い影は出ないし。
思い通りにはならないものね。

今日は、まだ高めの夕日に照らされた細かい細かい雪が、弱い風に舞っていた。
どうしても撮りたくなって、本当にちょっとしかない時間を使って撮影。
長い影は撮れなかった。
歩いてほしいところに歩いてもいなかった。

でもなんだか、牛たちがかわいくてかわいくて仕方がなかった。
こんな天気も、もうしばらく見れないかもしれない。
そう思うと、写真って、記録するって、なんだかとってもおもしろいなぁって。
posted by ヨーコ at 20:51| Comment(4) | 黒毛牛たちの肖像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

春の予感

春分の日がきたからとか、
東京で桜が咲いたからとか、
そういうことじゃないんだ。
春がくるってことは。

予感がする。

雪がまだまだ降っていても、
流氷がまた沖に来ていても、
予感は着実にあるんだ。

朝、同じ時間なのに、
あぁ、もう明るいなぁとか、
夜、同じ時間なのに、
あぁ、まだ明るいなぁとか、
そういうことなんだ。

つなぎ牛舎から、フリーストール牛舎へ移動するそのちょっとの時間。
その時間の水平線が、どんどん変化していっている。
今日は、火柱があがっていた。
太陽が、雲に当たって、天を指し示す。
たぶん初めて見る光景。

PICT3619.jpg

で、ちょっと思ったんだけど、
人間は時計を持っているから、
「日の出が早くなったなぁ。日の入りが遅くなったなぁ」
などということができるけど、
牛たちにとっては、太陽の動きそのものが時計であるわけよね。
牛たちは、
「朝、人間がくるのが遅くなったなぁ。夜は、早くなったなぁ」
なんて思うのかな。
それとも、人間よりずっと、体内時計が正確なのかな。
一度、牛たちにきいてみたいものだ。
そのときはついでに、サイレージがどんだけおいしいのか、配合飼料がどんだけ待ち遠しいのか、搾乳された後はどんだけすっきりするのかとかも、きいてみたいものだ。
ねぇ、ドリトル先生。
posted by ヨーコ at 20:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月10日

ご来光

PICT3444.jpg

牛舎の清掃から搾乳へいく、そのちょっとのスキに、オホーツク海からの日の出を撮影。
日の出の名所に住んでいるのに、こんなにちゃんと見たのは初めてだった。
海から上がると、こんなにゆがんで見えるんだ。
沖には流氷らしきものも見える。

うーん、これが毎日あったんだ。
もったいなかった。
posted by ヨーコ at 09:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月08日

牛の出産実況中継

朝、牛舎に行くと、産まれたての子牛がぷるぷるしながら鳴いていたなんてことはよくあった。
産まれた瞬間に立ち会えたとしても、すでにほとんど体が出ている状態からしか見たことがなかった。

ところが今日、搾乳を終えて、出産前の牛がいる牛舎に行くと、おしりから水風船のようなものが出ている牛を発見。

PICT3358.jpg
おぉ!
これは、マンガ「動物のお医者さん」で見た、「ソクホウ」というやつでは!?
たまたま来ていた酪農ヘルパーさんに聞くと、順調にいけば1時間くらいで出てくるとのこと。
つうわけで、ソッコーで仕事を終わらせて、カメラを撮りに行った。


PICT3363.jpg
戻ってきたら、片足の先っちょが出ていた。
ところが、これではまずい。
両足がそろって出てくるのが正常らしい。
中に入っている足が曲がっていたら難産になってしまう。

PICT3368.jpg
ヘルパーさん、もう一方の足を探すの図。

PICT3376.jpg
無事、両足発見。
ロープをかけて、引っ張る準備。
結構すぐ引っ張っちゃうのね。

PICT3377.jpg
大人の男性2人がかりで引っ張っても大丈夫なんて、なんて丈夫なんでしょ。
やっぱ、牛ってたくましいわぁ。

PICT3378.jpg
足が出てきたよー。

PICT3379.jpg
頭も出てきた!

PICT3380.jpg
もうちょいもうちょい!

PICT3381.jpg
すぽん!
ほかほか〜。

PICT3388.jpg
すぐに母牛の前に連れて行ってあげる。
母牛はすぐに立ち上がって、一生懸命子牛をなめてあげる。
写真には写っていないが、ちゃんとへその緒をかじり切っていた。
えらいなぁ。

PICT3403.jpg
母牛から搾った栄養たっぷりの初乳を飲ませてあげる。
まだぷるぷるして、首も上げられなかったのに、一生懸命飲む。
本っ当ーにたくましいのね。

PICT3427.jpg
その直後には、もうだいぶしっかりした顔つきになった。

夕方、ふたたび牛舎に行くと、すでにしゃきっと立ち上がってうろうろしていた。
本当にさっき産まれたばっかりか?っていうくらい元気だった。

こういうとき、農家さんだったら作業に追われて写真なんか撮っている場合ではないだろう。
私は部外者ならではの余裕で、じっくり撮らせていただいて本当にありがたかった。
なにより、安産でよかった。
おかん牛、お疲れ様!
posted by ヨーコ at 21:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月07日

吹雪にも負けず

PICT3332.jpg

吹雪だもんね。
やっぱりみんなで集まってしのぐんだね。

…って思っていたら…。

PICT3338.jpg

違った。
エサに群がっていただけだった。
牛たちにとっては、こんな程度の吹雪なんて「へ」でもないか。

それにしても、おいしそうに食べるんだよねー。
posted by ヨーコ at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 黒毛牛たちの肖像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ちゃっかりモノ

PICT2645.jpg

「いただきぃ!」

PICT2646.jpg

「あ……」

牛たちは、さりげなくおもしろいことをやる。
本人たちはウケようとしているわけではないところが、またいい。
人間はウケようとしてもウケないのにねぇ…。
posted by ヨーコ at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 黒毛牛たちの肖像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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